ESG活動とは何か
ここ最近、ESGという言葉が注目を集め始めています。
皆さんの中にも、「フレーズだけは聞いたことがある」という人はいるのではないでしょうか。
今回は、そのESGについて説明していきたいと思います。
ESG活動とは
ESGは3つの英単語の頭文字を並べたもので、
それぞれ以下の英単語を表しています。
EのEnvironmentは、企業が取り組む環境への貢献活動のことです。
具体的には、
排出量削減、廃棄物、削減植林活動、清掃活動などがこれに当たります。
SのSocialは、企業が取り組む社会性向上への活動です。
具体的には、
ダイバーシティの推進、地域への貢献活動、女性の社会進出への貢献などがこれに当たります。
GのGovernanceは、企業が行う企業統治活動のことです。
企業統治とは、経営の透明性を確保し、経営悪化を防ぐ取り組みです。
具体的には、
情報開示、法令順守、経営の監視(社外取締役・監査役会など)がこれに当たります。
なぜESGが注目されているのか
近年、企業のESG活動が注目されるようになった理由は、
一言でいうと
「企業や投資家が長期的な成長を意識するようになったから」です。
短期的な視点で経営をしていると、
E・・・汚染物を流出し、環境汚染問題を引き起こす
S・・・権利への配慮が欠け、人権問題につながる
G・・・監視を行わず、不祥事問題が起こる
などといった事態につながる可能性があります。
このような事態が発生すると、
取引が滞ることで、売上高は下がります。
問題の解決のために、コストがかかります。
信頼性が欠け、株価は下落します。
このように、短期的な視点のみで経営をすることは
企業・投資家の両社にとって、リスクなのです。
これまでに、上記のような問題を企業・投資家が経験し、
短期的だけではなく、長期的な視点を重視するという
姿勢が強まり、ESGが注目を集めるようになったのです。
ESGを重視している企業
近年、東洋経済新報社が調査を行い、「CSR企業総覧」を作成しています。
そして、そのデータをもとに、ESGの「企業ランキング」を毎年発表しています。
2020年10月21日に東洋経済新報社が掲載した、
『「ESGに優れた企業」ランキング上位200』の
上位10社を以下に記載します。
1位 SOMPOホールディングス
2位 丸井グループ
3位 オムロン
4位 KDDI
5位 NTTドコモ
6位 富士フィルムホールディングス
7位 東京海上ホールディングス
8位 日本電信電話
9位 セイコーエプソン
10位 花王
やはり、有名企業が多いですね。
企業の規模が大きいと、それだけ社会に与える影響も大きくなります。
また、潤沢なリソースを保有する分、
ESG活動をする余裕があるという点も1つの要因かもしれませんね。
まとめ
今回は、ESG活動について簡単に説明してきました。
ESG活動とは、企業が行う「環境・社会・企業統治」に関する活動のことです。
このESG活動が、長期的な視点をもつ企業・投資家により
注目を集めています。
新聞、ニュースなどの場面でしばしば現れると思いますので、
ぜひ、参考にしてください。