ドラえもんのコミックを読み返してみると、のび太のつぶやきにキラリと光る名言をみつけることがあります。
今回もそんな名言のひとつです。
逆転の発想
『あきらめがいい』。
そもそも『あきらめがいい』という使い方はあまりしませんよね。
『あきらめる』ことは、前に進んでいることを止めることですから、それを『いさぎよい』みたいに使うことって少し不自然な感じです。
けれど、のび太くんが『あきらめがいい』といったことに意図があったにしろ、なかったにしろ、今回はこの言葉をポジティブワードとして解釈してみたいなと思いました。
のび太くんはポジティブ
のび太くんの『あきらめがいいところがぼくの長所なんだ』には、あきらめてしまう自分を否定する気持ちなど全く感じませんよね。
むしろそれがよいところとして肯定している、つまり自分を認めています。
そして『あきらめがはやい』というと、一般的には根気がないことや飽きっぽいなどと、短所にされてしまいますが、自分が短所と思っていなければ、短所ではないということを改めて気づかされます。
さらに、ほかの人には短所と思えるところでも、自分がよいところと思えば、それは短所ではなく長所ということができるということも納得させられます。
本当にのび太くんはよいことをいうなあ・・と思いますよね。
あきらめないという言葉
最後まであきらめない。
あきらめない気持ちが大切。
あきらめるな!
など、人を応援するとき、自分の気持ちを鼓舞するときに、人はこういった言葉をよく使いますね。
けれど、ときにその言葉は、人の心にズッシリとした重みとなって、プレッシャーを与えてしまうこともあります。自分を鼓舞するつもりでも、本当はもうがんばれないと思うことだってあるはずですが、そのとき自分で自分を応援し続けていたら、どうなるでしょうか。
人はいつもがんばらなくてはいけないわけではありません。
あきらめることが大切なことだってあるはずです。
がんばる
ところで、みなさんは『頑張る』の語源はご存じでしょうか。
『頑張る』は『我を張る』がもとになったもので、自分を押し通すという意味があります。
この語源を考えてみると、のび太くんの『あきらめがいい』は、『我を張り過ぎない』ともとらえることができますね。
そう考えると実はとても素敵な言葉です。
座右の銘にも使えそうです。
『あきらめがいいところがぼくの長所なんだ』というのび太くんの名言を使って、座右の銘にするとしたら、私ならこのような感じでしょうか。
座右の銘
ドラえもんの漫画で、のび太くんの台詞にこのようなものがあります。
「あきらめがいいのがぼくの長所なんだ」
私は、この言葉を座右の銘にしています。
その理由は、人にはときにあきらめないといけない場面もでてくることがあると思います。そんなときにいつまでも自分の我を押し通そうとすれば、よくない方に向かってしまうこともあります。そういった場面で、あきらめることを前向きにとらえることができるように、この言葉を座右の銘にしています。
いかがでしょうか。
少し変わっているかもしれませんが、私はこういった座右の銘もありだと思っています。