みなさんは、アスレティックトレーナーという仕事をご存じですか?
「プロアスリートの当たり前をあなたの当たり前に」をモットーに、アスレティックトレーナー、鍼灸師、トレーニング指導者の「三つの顔」を持つ安宅優輔さんにお話をうかがいました!
「スポーツと健康」について安宅さんからお聞きした5つを、Q&A形式でご紹介します!
アスレティックトレーナーとは
「アスレティックトレーナー」という仕事。
あまり聞きなれないかもしれません。
「アスレチックトレーナー」とは、一般的なトレーニング指導だけでなく、選手の健康管理やケガ予防、救急処置、リハビリなど、医療に関わるケアを行うトレーナーのこと。
スポーツと医療をつなげる重要な役割を担っている仕事です。
安宅さんが現在取り組んでいる活動について教えてください
プロ専属のアスレティックトレーナーとして活動しており、三月に金沢文庫にて整体のサロンを新しく開業しました。
一般的な治療院よりもアスリート向けの、スポーツのケガを中心としたサロンを目指しています。
プロ野球やJリーグのチームで働いていた経験をジュニアやシニアに還元しようと考えたのが開業のきっかけです。
目標を達成するための秘訣を教えてください
毎月、「何を達成しなくてはいけない」という誓約書を書いています。
そこからブレイクダウンし、具体的に何をしなくてはならないのかを逆算して行動しています。
海外遠征でSDGsについて感じたことはありますか?
「SDGs3:すべての人に健康と福祉を」とスポーツは深く関係していると思います。
パラリンピックの陸上の仕事で海外遠征をした際に、エスカレーターやエレベーターがなかなか見つからず困ったことがありました。
しかし周りの方々がすぐに助けてくださり大きな障害にはなりませんでした。
日本では、例えば車椅子利用者が電車に乗るとき、駅員しか動かない場面を見かけます。
「手伝うよ」のマインドが日本は少ないのではないかと思います。
こういった意識は、気遣いとして日本人には必要だと思いますし、自分自身も気を配り求めていることを予測しながらアスリートを見ています。
スポーツを通して感じた(SDGs)観点から今の日本にある社会的問題はなんだと思いますか?
健康への意識が低いことだと思います。
例えば私は月に一度、必ず歯医者に行きます。
65歳で歯がすべてある資産価値は2000万円程になります。
そういった将来の自分の健康への投資をもっとしていくべきだと思います。
そのために、クライアントには、自分の体は替えの利かないものであることをきちんと伝えるようにしています。
なぜ、自分の体に問題が起きているのか原因を突き詰めることが大切だと思います。
美容針のお客様には、メイクオフを徹底してから寝ることをお勧めしています(笑)!
運動をすることについては、ハードルが高いと感じるのなら、運動と何か好きなことを合わせてみるとよいと思います。
SDGsの観点だと、シニアの方々と運動することで社会貢献もにできるので
、そのような取り組み方もあると思います。
私は二十歳のころにゴルフ場でアルバイトをしていたのですが、シルバーの方々が休日のゴルフに誘ってくださったことが経験となり、現在のゴルファーのケアにも繋がっています。
サロンに関してSDGs観点から挑戦したいことはありますか?
こどもの環境整備を行いたいです。
元々現在のサロンが幼稚園をリメイクしたもので、実は保護者のクライアントが多く、地域のコミュニティのような場所になっています。
そのため子どもたちと触れ合う機会が多く、今はジュニアアスリートに向けてできることを模索しています。
将来的には町づくりとスポーツが合併した場所、「スポーツアイランド」をつくりたいです。
読者へのメッセージをお願いします
スポーツをやっている間は「世界平和」だと思っています。
実際、オリンピックの最中は戦争をしないという暗黙の了解がありますし、スポーツをしたり、開催されているところに観戦をしに行ったりすることで多くの人が健康になると信じています。
また、これを機会にアスレティックトレーナーという仕事のことを知ってほしいなと思います。
これからも「プロアスリートの当たり前をあなたの当たり前に」のマインドを持って、皆様が健康に過ごしてほしいと願っております。
みんなで健康になっていこうぜ !
若者はウーバーイーツアルバイトをするべし(笑)!
この記事のまとめ
安宅さんは、ご自身のプロスポーツを通して培った知識を、一般の方々の健康と福祉にも活かせるように、ブログも執筆されています。
一人一人が自分の「身体」という生涯の資本を正しくケアしていけるようになれば、SGDsの目標も少しずつ近づいてくるのかもしれませんね。