最近よく耳にする『SDGs』。みなさんは身近に感じていますか?
今回のコラムは、この『SDGs』と『オーガニック』はどのような関係があるのかという視点でお話してみようと思います。
SDGsとは?簡潔にいうと?
SDGsとは、人類がこの地球で暮らし続けていくために、達成すべき目標のこと。
すべての国を対象にして経済・社会・環境の3つのバランスがとれた社会を目指す世界共通の目標として、17のゴールとその課題ごとに設定された169の達成基準が選定されています。
これは2015年9月、国連サミットで150を超える加盟国首脳の参加のもと採択され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として掲げられ、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」と設定されました。
そして、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤として、これらを2030年までに達成すると目標とされています。
このSDGsについては、農林水産省のホームページで大変わかりやすく解説されています。
(農林水産省HPより引用:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/about_sdgs.html#sdg_0)
(農林水産省HPより引用:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/about_sdgs.html#sdg_0)
農作物の育て方
人類がこの地球で暮らし続けていくためには?と考えたとき、思い浮かぶことのひとつに自然環境の問題があります。
その自然環境の中でも、私たちに直接かかわりの深いものとして、田んぼや畑を思い浮かべてみてください。
田んぼや畑は農業を行うための場所ですよね。
その『農業』によって『農産物』が育ちますね。
私たちは農業によって育てられた農作物をいただいて生きているのです。農作物は私たちが生きるために欠かすことのできないものですね。
この『農産物』を育てる方法には、ザックリと分けると、一般的な栽培方法である『慣行栽培』と有機農業で行われる『有機栽培』があります。
有機栽培とは
有機栽培は、有機農法、有機農業、オーガニック栽培などと呼ばれることもありますが、どれも同じものを指しています。
有機栽培はとは、化学的に合成された農薬や肥料を使用しないことはもちろんですが、種まきや植え付けをする土壌は、2年以上化学的肥料や農薬を使用していない土壌で育てる栽培方法のことです。
そして、よく使われている『オーガニック』とは『有機農産物』のことで、有機農業で生産された穀物や野菜、果物、お茶、そして畜産物のことをいいます。
日本で『オーガニック』の検査認証を担当しているのは農林水産省です。
農林水産省に有機農産物と認めたものについては『有機JASマーク』を貼ることができるので、『有機JASマーク』が付いていれば、オーガニック(有機農作物)であるとわかります。
日本では、農林水産省で『有機農産物』を指定し、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された農産物、加工食品、飼料及び畜産物に、太陽と雲と植物をイメージした『有機JASマーク』を付けています。
2020年7月16日からは、新たに有機畜産物(牛肉やたまごなど)と、その加工食品にも、JAS認証とJASマークが必要となりました。ハムやチーズ、牛乳、バター、アイスクリームやチョコレートなども、この時から有機JASマークのついているものをみかけるようになりました。
オーガニックとSDGs
さて、ここで気がつくのが『有機農産物』とSDGsの関係です。
お気づきだと思いますが、私たちが有機農産物を選ぶことは、SDGsの活動のひとつになるのです。
『すべての人に健康と福祉を』
『エネルギーをみんなにそしてクリーンに』
『つくる責任つかう責任』
『緑の豊かさを守ろう』
これらと関りがあることがわかりますね。
グローバルな目でSDGsについて考えることも大切ですが、身近な『食』で、できることから始めるのもよいのではないかと思います。
まとめ
オーガニック食品は、気にかけてみてみると、コンビニでもスーパーでも購入することができます。
ペットボトルの日本茶でも『有機緑茶』、『有機ほうじ茶』をおいてある店舗もあります。
少しだけ意識することで、自分の『見る目』が変わり、そのことが世界で達成しようとしている目標に少しでも貢献していると思うとうれしいですよね。
[cc id=683]