こんにちは。
今回は日本が世界に誇る名作
「千と千尋の神隠し」の名言を5つ厳選して紹介していきます。
この映画はとてもメッセージ性が強くて、私たちに大切なことをたくさん教えてくれる映画だと思います。
ハク、千尋、銭婆が放った深い名言を紹介しますので、ぜひ一読ください。
千と千尋の名言|名前を奪われる
名を奪われると、
帰り道がわからなくなるんだよ。
このセリフは「千と千尋の神隠し」がテーマにしている”名前を奪われる”ということについて、よく表している言葉だと思います。
皆さんご存じの通り、「千尋」は湯婆婆に名前を奪われ、「千」と名付けられてしまいます。
名前というのは本来、「自分が誰なのか」を最も明確に表すシグナルですよね。
自分が他者とは違う自分自身であることを、周りに区別させる大切な信号です。
その「名前」が奪われてしまうということは、とても恐ろしいことですよね。
「自分が誰なのか」、それを自分でもわからなくなり、他者に示すこともできなくなってしまいます。
実際に、湯婆婆に名前を奪われてしまうと帰りも道がわからなくなり、あの世界をさまようことになります。
「あの世界をさまよう」ということは「湯婆婆の支配のもとで働かされ続ける」ということを意味します。
つまり、自分の名前を奪われると、他者のもとでひたすら働かされ続けるということになります。
見たところ、あの世界には転職制度などもなさそうなので、自分の自由で仕事を選択することなどもできなそうですよね。
「自分が誰なのか」が自分でもわからなくなった結果は、「他者の言いなりでひたすら働かされる」ということになるようなことを示しています。
「名前を失わないこと」、つまり「自分自身を失わないこと」とは、それほど重要なものであるということがよくわかる映画ですよね。
千と千尋の名言|おまじないをかけて
おまじないをかけて作ったんだ。
お食べ。
ハクが千尋におにぎりを作ってくれたシーンですね。
この時の千尋は突然の悲しい出来事の連続でかなり精神が病んでいたことと思います。
でも、めげずに頑張っていた千尋がこんなに優しいセリフを言われて手作りのおにぎりを渡されたら、とても嬉しいですよね。
実際、千尋もこのおにぎりを食べながら泣いてしまいます。
一気に我慢していた感情があふれ出てしまったのでしょう。
「誰かのためを思って料理をすると美味しくなる」と言いますが、本当ですね。
料理そのものが美味しくなるというよりも、気持ちが食べる側に伝わり、食べる側が作ってくれた側の気持ちを感じながら食べるから美味しく感じる、といのが真実だと思います。
とにかく、誰かのためを思って何かをしてあげられるということは素敵ですね。
ハクの「おまじないをかけて」という表現もまた素敵な表現だと思います。
千と千尋の名言|私の欲しいもの
私が欲しいものは、
あなたには絶対出せない。
千尋がカオナシに放った一言ですね。
カオナシは「金」を手から無限に出すことができる、夢のような能力を持っていました。
周りのみんなはその能力を見て大喜びします。
こぞって金を欲しがり、カオナシの周りに群れていきます。
カオナシは千尋のことが好きだったので、千尋に大量の金を渡そうとします。
ところが、千尋は受け取らずにこのセリフを言いました。
千尋が欲しかったものは「お金では買うことのできないもの」だったのでしょう。
このとき千尋が何を欲しがっていたのかは明確に言及されていません。
両親を助けたかったのか、ハクを助けたかったのか、わかりませんが、いずれにしてもお金ではどうにもならないことですよね。
現実の世界でも、お金では手に入らないものがたくさんあると思います。
そして、そのようなものが本当はとても大切なものであったりすると思います。
そのようなことを気付かせてくれる良いセリフですよね。
千と千尋の名言|思い出せないだけ
一度あったことは忘れないものさ。
思い出せないだけで。
湯婆婆の姉の銭婆が千尋に行ったセリフです。
「なるほどなあ」と思うセリフですよね。
脳科学的にはどうなのかわかりませんが、このような考え方もあるのかと思わせてくれる一言ですね。
今まで起こったことを全て覚えている人間は存在しません。
楽しかった思い出も、悲しかった思い出もなにかしら忘れてしまっているものがあると思います。
そして、ふとした「きっかけ」でそれらを思い出すことってありますよね。
部屋を片付けていて昔の写真を見た時とか、久しい友人に会った時とか、ですかね。
そのきっかけから、今まで頭のどこでも考えていなかった思い出が、意外と鮮明に思い出されたりします。
千と千尋に世界でも、千尋はハクの背中に乗ることを「きっかけ」として、自分が川におぼれた時の記憶を思い出します。
そして、そのことを更なる「きっかけ」として、ハクは自分が「川の神様」であることを思い出し、自分の「本当の名前」を思い出します。
あの有名なシーンは「思い出」というものを巧妙に表している名シーンだと思います。
千と千尋の名言|魔法では
魔法で作ったんじゃ、
何にもならないからねえ。
これはそこまで有名ではないですが、銭婆が千尋に髪飾りを作ってくれた時のセリフですね。
銭婆は魔女であらゆることを魔法で解決できてしまいます。
そんな銭婆がいったからこそ響くセリフのように思えます。
やはり、「誰かに何かをしてあげる」時には、結果(結果的に何をしたのか)ではなく過程(どのようにしたのか)が大切だと思います。
その過程で誰かのことを思いながら何かの作業をしていくことで、思いがのせられてくるものです。
そして、結果的にその思いが相手に伝わることで、その過程が終了するというような流れなのでしょうか。
とにかく、「楽して何かをとりあえずやってあげる」という姿勢では中々思いは伝わらないということは言えると思います。
魔女の銭婆も、この時に「何かしらの思い」をのせて千尋に髪飾りを上げたのだと思います。
ハクのおにぎりの時もそうでしたね。
ハクも千尋のことを思いながらおにぎりを作ったのだと思います。
だからこそ、「おまじない」が千尋に伝わって、千尋は泣いたのでしょう。
結果ではなく過程と思いが大切だということを教えてくれる名言だと思います。
まとめ
今回は名作「千と千尋の神隠し」の名言について5つ紹介してきました。
興行収入では「鬼滅の刃」に抜かれて2位となってしまいましたが、間違いなく日本のNo.1映画であると、筆者は思っています。
(※筆者は鬼滅の刃も大好きです。ジャンプで毎週読んでいました。)
様々な名言がありますが、やはり
「自分自身が何者なのか」を忘れてはいけない
自分を失ってはいけない
という「千と千尋の神隠し」のテーマはとても印象的です。
メッセージ性の強い、とても面白い作品ですよね。
また見たくなってきました。
それでは。