4月13日(火)、グループディスカッション練習会を開催しました。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
学級会のエピソード
小学生のときの学級会を『グループディスカッション』とお話した前回。いまいち納得がいかない方も多いと思いますが、あくまでも小学生にとっては『グループディスカッション』という意味でお話をしています。
そして、学級会やホームルームでの話し合い活動を重ねることで、ディスカッションを学ぶ、つまり『積み重ね』という学習法で、いろいろなことを学んできたのだなあと思っていただけるとうれしいです。
さて、その『積み重ね』。
小学生だったご自身が、はじめて経験した学級会は、どのような印象だったでしょうか。
覚えているときのことでよいので、思い出してみてください。
例えばこのような感じのことを思い出せたりしますか?
『6年生の学習発表会。クラスの出し物を何にするかという話し合いで、自分は劇がよかったのに、結局は合奏になってしまった。でも楽器が得意な人って実はそんなにいないし、人気の木琴や鉄筋は1台ずつしかないから、結局ほとんどの人がリコーダー。楽器を使う人っていつも同じ人ばかりだし・・』
話し合いの進み方
このようなエピソードを思い出せると、自分はどうだったかなあ・・ということも一緒に思い出せますよね。話し合いのときに、思っていた考えをいえなかったとか、何となく他の人の意見に流されていたとか。
そして、学級会の進み方として、こんなことも思い出すのではないでしょうか。
司会者がいた
書記がいた
よく発言するリーダー的な子がいた
決めていることと違う意見をいい始める子がいた
つまらなそうにしている子がいた
先生がところどころまとめて、話をすすめてくれた
学生のグルディスと似ている?
上記を読み返してみると、なんとなく今、みなさんの練習している『グループディスカッション』との共通点があるように思えませんか?
司会者や書記は時と場合によるとして、
よく発言するリーダー的な人
話が話題から逸れてしまう人
話題にピンときていない人
現状をよく把握していて、合間合間にまとめてくれる人
そういう人がいるなあ・・と思いませんか?
さて、それではあなたは今、練習会に参加して、どのようなポジションにいますか?
もちろん、その時々で思っていたポジションをとれないときもあるでしょうが、どういうスタンスでいたいと思っているかがきっとありますよね。
そして、話し合いで自分はどんな風に参加しようかを考えておくことは大切です。
重要な役割や担当になることが、話し合いの中で大切なのではないということは、小学生や中・高校生のときの学級会やホームルームの時間を思い出せすとわかるかもしれません。
役割があること、担当すること、目立つこと、そういったことばかりが『すばらしいこと』ではありません。
自分が自分らしく。
そして他の人もその人らしく。
そういう場をつくることができると、そのディスカッションは、ある意味成功しているということができるのではないかと思います。
自分の意見をいうこと、自分のよさを発揮することは、どんな場面にも必要なことなのかもしれません。ただ、それだけでは困る場合もありますね。
私は教師をしていましたので先生目線で話をさせていただくと、先生は発言をしている子、リーダーシップをとっている子だけをみているわけではありません。その時々、ほかの子がどのようなリアクションをしているかもみています。頷いているだけであっても、人の話をよく聞いているとわかる子もいます。
人にはそれぞれの個性があります。リーダーシップをとることばかりが素晴らしいわけではありません。自分ができる方法で、自分らしく参加すること。
それはとても大切なことではないかと思います。
テクニックなどもあるのは確かなようですが、自分は自分らしく。そうあってほしいです。