グループディスカッション

学生グループディスカッション練習会開催報告|第17回

 

グループディスカッション練習会ねこさん5月20日(木)にグループディスカッション練習会を開催しました。

参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

学校教育から考える

みなさんは、小学校・中学校の義務教育課程において学校で学んだ内容が、文部科学省による『学習指導要領』がベースになって授業が行われていたということをご存じですか?

教育学部の学生さんや教師を目指している方ならば、当然のように知っていることですが、そうではない人にとっては、ほとんどなじみのないものですよね。

みなさんがそれぞれの小中学校で学んだ学習内容は、この『学習指導要領』に基づいているため、日本全国、どこの学校に引っ越しをしても、みんな等しく同じように学ぶ機会があるということが保証されています。(もちろん学習の進み方によって、引っ越ししたら習わなかったことがあった!というようなことはあります)

その『学習指導要領』の『小学校算数学習指導要領』(平成 29 年3月 31 日公示)には、次のようなことが記載されています。

この算数・数学の問題発見・解決の過程は,中央教育審議会答申で示された次の
図に示すように,『日常生活や社会の事象を数理的に捉え,数学的に表現・処理し,問題を解決し,解決過程を振り返り得られた結果の意味を考察する,という問題解決の過程』と,『数学の事象について統合的・発展的に捉えて新たな問題を設定し,数学的に処理し,問題を解決し,解決過程を振り返って概念を形成したり体系化したりする,という問題解決の過程』の,二つの過程が相互に関わり合って展開する。
その際,これらの各場面で言語活動を充実し,それぞれの過程を振り返り,評価・改善することができるようにする。また,これらの過程については,自立的に,時に協働的に行い,それぞれに主体的に取り組めるようにすることが大切である。このことにより,資質・能力が育成されるよう指導の改善を図ることが重要である。
より具体的には,これらの問題解決の過程において,よりよい解法に洗練させて
いくための意見の交流や議論など対話的な学びを適宜取り入れていくことが必要であるが,その際にはあらかじめ自己の考えをもち,それを意識した上で,主体的に取り組むようにし,深い学びを実現することが求められる。

(文部科学省『小学校算数学習指導要領』より抜粋:https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_004.pdf)

抜粋文の最後の方、太線の部分を読んでいただくとわかるように、算数・数学において求められている学びの視点として、『問題解決においては、あらかじめ自分の考えをもったうえで、主体的に意見の交流や議論をすること』が掲げられています。

このことについて、深く掘り下げていくと長くなるので、また機会があればお話ししたいと思いますが、このように新しい教育の考え方でも、『自分の考えをもつ』『主体的な意見交換や議論』が大切であるとされていることがよくわかります。

そして、それはこれからの社会では、このような資質が大切であるということ、ある意味グループディスカッションを円滑に行うことができる力を養ってほしいということにも結びつくと考えられますね。

グループディスカッションねこさん

自分の考えをもつ

このような話をすると、難しいなあ・・と思われるかもしれませんが、決して無図郭考えることはありません。

上手に話そうとか、よい意見を言おうと構えずに、自分はどう考えるかを頭の中で整理し、そこを中心に周りの人の話を聞きながら、話し合いに参加するようにしてみてください。

何か意見を求められ、考えがまとまらなかったら、他の人の意見に同意するという方法を選んで発言するのもひとつの方法です。ほかの人の意見に同意する場合は、なぜ同意したかを付け足すことで、その発言は自分のものとなります。

練習会なら、そんな方法も試してみることができますね。

 

 

 

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