今回は「何かを頑張っている人」にぜひ読んでいただきたい漫画を3つ紹介します!
大人や大学生などでも抵抗感がなく読めるような、若干「大人向け」の漫画を紹介していこうと思います。
楽しく漫画を読みつつもやる気が出てくると最高ですよね。
疲れた合間などに読んで、リラックスするとともにモチベーションを上げていただければ幸いです。
宇宙兄弟
まずは「宇宙兄弟」です。
この話を非常に要約すると以下のようになります。
ただ実は、兄のムッタは途中で夢を諦め、自動車会社に勤めていました。
一方、弟のヒビトは夢を叶え、宇宙飛行士になっていました。
この漫画の魅力はなんといっても「キャラクター」にあると思います。
各キャラクターがそれぞれの理由で宇宙飛行士を目指していて、それぞれの叶えたい夢をもっています。
また、それぞれが問題を抱えていて、それと一生懸命向き合っていきます。
宇宙兄弟のキャラクターを見ていると、各キャラクターを応援したくなりますし、自分も頑張ってみようかと思えてきます。
また、宇宙兄弟には「モチベーションを上げてくれる・励まされるセリフ」が本当に多く存在しています。
宇宙兄弟の名言の本が発売されるくらい、良いセリフが多いです。
特に、ムッタとヒビトを子供の頃から可愛がってくれていた「シャロンおばちゃん」のセリフには秀逸なものが多いです。
「どっちが楽しいかで決めなさい」
「悩むならなってから悩みなさい」
「It’s a piece of cake」
その時のムッタの状況を考えると、とても深い言葉に聞こえてきます。
シャロンおばちゃん以外にも、宇宙兄弟には上述の通り魅力的なキャラクターが多く存在していて、彼らの放つセリフにはやはりパワーがあります。
そして、宇宙兄弟を見ていてやる気が出てくる理由として大きいのが「派手なシーンがない」ことにあると筆者は考えています。
宇宙兄弟には「派手な成功シーン」があまりなく、「地道な努力の末のグッとくる成功」のようなイメージのシーンが多くあります。
宇宙飛行士を目指す話であり、絵のタッチも割とリアルなので、現実的な世界観で描かれていて、感情移入しやすいです。
派手な描き方をせずとも、「とても感動して、しかも面白い」。
宇宙兄弟はそんな漫画ですので、皆さんぜひ読んでみてください。
左ききのエレン
2つ目は「左ききのエレン」です。
この話の主人公は「朝倉光一」という広告代理店勤務のクリエイターです。
そして、もう一人の主人公が「エレン」という天才アーティスト(画家)です。
この漫画の概観は以下のようになっています。
朝倉光一とエレンは同じ美術大学に通っていて、お互いに強烈な印象を受ける。
美大卒業後はそれぞれ別の道へ進むことになり、それぞれが悩みと葛藤と向き合い成長していく。
お互い関係を保っているわけではないが、光一とエレンは心のどこかでお互いをずっと意識し合っている。
美術大学卒業後は、光一とエレンのW主人公のような形式で、「2軸のストーリー」が展開されていくことに特徴があります。
ざっくり分けてしまうと、
・美術大学時代
・光一の広告代理店時代
・エレンのニューヨークでのアーティスト時代
というような構成になると思います。
この漫画がもっとも重きを置いているテーマは「才能」です。
この漫画には「様々なタイプの才能」の持ち主が現れます。
そんな「才能」の持ち主たちが関わり合い様々な化学反応が起きていきます。
ちなみに朝倉光一は「凡人」です。
特に光った専門的な才能はなく、どちらかというと色々なことをある程度できるジェネラリストタイプです(不器用ですが)。
しかし、光一は「少年漫画の脳みそ」をもっていて、美術大学時代は自分に才能があると思い込んでいました。
一方、エレンは「超天才」です。
他のことはまるでできないけれど、絵に関しては右に出る者がいないほどの完全なスペシャリストです。
しかし、エレンは「自分に才能があると思い込んでいる夢見がちな人」が嫌いで、「現実的」な考え方をしていました。
このようにW主人公の「朝倉光一」と「エレン」は「対称的な人物」として描かれています。
そして、光一には「才能がないがゆえの苦悩」、エレンには「才能がありすぎるがゆえの苦悩」が巧妙に描かれています。
どちらの話も設定が凝っていて、感情移入しながら読めてしまうのがすごいところです。
とくに「光一の広告代理店時代」の話は、ここまでやらなくてもってくらいリアルで、現実の厳しさを突き付けられます。
そんな中で、光一はどう頑張っていくのか、周りの人はどのように考えて行動しているのか、そういったところが見どころだと思います。
凡人の光一がなんとか頑張る姿は、背中を押してくれる部分があると思いますので、ぜひ読んでみてください。
1/11
3つ目は「1/11」です。
これはジャンルとしては「サッカー漫画」というジャンルに分けられると思います。
この漫画はとても「泣けます」
しかし通常の「スポーツ漫画でいうところの泣ける」という意味での「泣ける」ではありません。
通常のスポーツ漫画では、
「挫折する」「努力する」「うまくなる」「仲間と協力する」「強い敵に勝つ」
のような展開で、スポーツならではのアツさと感動があるケースが多いです。
ただ、この「1/11」は、そのような「王道スポーツ漫画」とは別のジャンルの「感動」があり、「とてもやる気が出る」漫画です。
この漫画のストーリーの主軸は以下のようになっています。
安藤ソラという少年は自分には実力がないと腐ってサッカーを諦めかけていた。
そんな中、ある日女子日本代表の若宮四季という少女と出会う。
その出会いをきっかけにサッカーを再開する。
(なるべくネタバレがないように紹介しています)
しかし、この漫画はずっと安藤ソラのサッカー人生を辿っていくような展開にはなっていません.
上述した「安藤ソラと若宮四季の話」の後は、
「安藤ソラを取り巻く人々」をはじめ「サッカーに関わる様々な人々」の「ヒューマンドラマ」が「ほぼ一話完結」のような形式でストーリーは構成されていきます。
本当に多くのバックグラウンドを持ったキャラクターが出てきて、彼らが何かを克服していきます。
その各話がすごい完成度が高く、感動してしまいます。
この漫画に出てくる人々には「こうありたいけど、そうなれていない」というような、「理想との乖離」に苦しんでいるキャラクターが多いです。
そんな中で周りの人に支えられながら、前を向いていく姿勢を見ると、非常にやる気が出てきます。
サッカーに興味がある・なし関係なく、お勧めできる作品なので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
今回は「頑張っている人」が読むと励まされるような、比較的大人向けの漫画を紹介しました。
リアルで現実的な描写の多い漫画が多かったと思いますが、その方が現実世界との照らし合わせで感情移入がしやすいかと思います。
紹介した作品のどの主人公も何かの課題を抱えていて、それと向き合い、克服していきます。
そんな主人公や、他の魅力的なキャラクターの姿を見て、少しでも「モチベーション」を上げることができれば素敵ですよね。
それでは。